第81回日本インカレの選手インタビューを掲載いたします。
※このインタビューは大会最終日に行われたものです。
野澤啓佑(スポ3)
◇400mH 予選2組4レーン 49秒79(1着) 準決勝進出 準決勝1組4レーン 49秒49(1着) 決勝進出、早稲田新記録 決勝3レーン 49秒59(1位)
◇4×400mR 予選2組5レーン 牧野-木村-永野-野澤 3分08秒91(1着) 決勝進出
決勝
4レーン 牧野-竹下-浦野-野澤 3分05秒75(1位)
――まず全カレまでの調子はいかがでしたか?
全カレの2〜3週間前から体調が悪いというか…気分とかそういうのじゃなくて、走りのコンディションがあまり良くなくて。あまり速いスピードで走れなかったり、ハードルを跳んでも上手く跳べなかったりっていうのがずっと続いてて。それで2週間前からはほとんど走ったりせずに休養っていう形で調整してきたんですけど、前日、前々日までは本当にこの試合がどうなるかっていうのは自分でもわからなかったですし、400なので走ってない分距離を積んでないっていう不安が少なからずあって。当日になっても「どうしようかな」っていう不安や緊張が今までにないくらいありました。
――そのような中で準決勝では自己ベストを更新されましたが振り返っていかがですか?
予選で不安があった中タイムが出て、そこで踏ん切りができたというか。身体の筋肉のしまりだったりとかそういうのが良くなって、準決勝では予選の走りをそのまま継続しようと思いました。予選で走った流れをそのまま準決勝でやればタイムも出るだろうし、準決勝も通って決勝に行けるだろうという感じだったので、リラックスして走れたと思います。
――走ってなかった不安というのは予選でなくなりましたか?
そうですね、不安はなくなりました。あとはリラックスして自分のレースをするだけだっていう感じでしたね。
――決勝でのレース展開はどのように考えていましたか?
予選はベストに近いタイム、準決勝はベストが出て。体調も悪くはなかったので、「決勝ではしっかりタイムも狙って優勝」ってことを監督と話す中で考えていました。今までは前半ゆったりいって後半もそのままのリズムでラスト勝負だって感じだったんですけど、今回は200mまではいつも通りいって、200からは切り替えてそこから最後までどこまでいけるかっていうことをテーマにしていて。テンポアップした走りでどういう走りができるかっていうのを決勝でチャレンジしようと考えていました。
――決勝のレースの出来栄えは?
優勝できたことは本当に嬉しかったです。自分にとっても初めてのタイトルだったので。ただ、レース内容を全部考えるとまだまだですし、改善点がいくつもあると思っています。 ――改善点とは?
まず前半スタートから1台目のハードルの入りの走りだったり、あと7台から10台目までは歩数が自分の設定してた歩数ではいけませんでした。イメージと違ったので、そういう部分がやっぱり自分にまだ足りない部分だと思います。この失敗をどう改善して次の試合につなげるかっていうところが課題です。
――ちなみに次の試合は?
たぶん国体になると思います。
――そこでの目標は?
国体では結構自己ベストが毎回出てるので、まあ毎年の流れで行ったらまた出るかなって。勝手な想像ですけど(笑)。なんか運命じゃないですけど、そういうのもあるのかなって。まずはリラックスしてレースができたらいいのかなと思います。
――ここからはマイルリレーについてお聞きします。まず優勝という結果についてはどうですか?
うれしいの一言ですね。 ――予選を振り返ってみていかがでしたか?
予選が結構今回ポイントだったと思うんです。いつも早稲田は先行レースをしてて、前半からトップで来てラストで逃げ切る形のレースパターンになんですけど、今回は前半で逃げ切れるか逃げ切れないかっていう形だったので、4走で勝負っていう感じでした。でも予選はみんな良い走りをしてて、良い位置で持ってきてくれたので僕も安心して走ることができました。
――決勝に向けて皆さんで話し合われたことはありますか?
特にはないですね。試合前までは誰が走るか分からないですし、全員が走るっていう考えでやってるので。全員が全員しっかり動けるようにしといて、誰が走っても優勝できるっていう感じで。
――決勝では途中抜かれる場面もありましたがその時はどんな気持ちで走っていましたか?
僕の走りの展開として前半はあまりスピードが出ないというか、あんまり速くないんです。結構みんな速い人はどんどん(前半から)走ってくので、抜かされても特には。越されたらその人の後ろにしっかりついて、直線に出たら「もうここでいくぞ」ってかまえてたので。そこは自信を持っていました。
――今回、野澤選手は多種目優勝に大きく貢献されました。それについてはいかがですか?
僕だけじゃなくてチーム全体として多種目で優勝するって目標を持ちつつ挑んだ試合でした。なので、特に自分が貢献したっていうよりは、みんなで勝ち取ったという感じですね。
――今シーズンを振り返ってのご自身の評価はいかがですか?
今シーズンは春先から結構調子良くて、自己ベストも出て。まずは日本選手権をピークに持ってたんですけど、そこではロンドンオリンピックの切符を得ることができませんでした。やっぱりその悔しさが今回の試合につながってると思うので、評価としては結構良い感じかなと。点数でつけるんだったら60点とか70点いかないくらいですかね。まだ自分では全然満足できてはいないです。
関連URL
早稲田大学競走部公式サイト
第81回日本インカレレポート
400mH、4×400mR・野澤啓佑 「野澤、400mHとマイルで優勝!多種目優勝に大きく貢献」
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